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新年早々、長文をお許しください。

管理者

新年早々、長文をお許しください。

新年早々、長文をお許しください。

 少子化を解消し、人口動向を安定したものにしなくてはならないのは、誰のためなのでしょうか。
もちろんそれは、将来世代も含めた国民のためです。決して社会の存続のためではありません。
つまり、社会の存続は、国民のために必要なのであり、社会の存続のために国民がいるわけではない。
ということだと思います。

 例えば、出産・子育て世代に働きかける政策は、生まれてくる子どもたちの福祉のために行われるべきであって
社会が出生数の増加や、将来の労働力といった利益を得ようとする政策は、本来望ましくないものです。
 それは倫理的な問題であるのと同時に、実は政策効果の問題でもあります。政策の対象となる人々は、その政策の本質が、応援なのか、犠牲の押し付けなのかを敏感に感じ取っているからです。

 子どもの人権を保障する国連の「子どもの権利条約」を日本が批准して25年以上になりますが
悲惨な事件は一向になくなりません。そもそも少子化の解消とは、出生数や人口について
ただ頭数だけ揃えればよいということではないはずです。
すべての赤ちゃんが望まれて生まれて来ること、その一人一人が社会の中で大切に育てられることこそが重要です。

 子どもは親を選んで生まれてきたわけではないのです。子どもの顔をみてください。
子どもの顔を触ってください。子どもの胸に軽く手をあてて、子どもの心臓の鼓動を感じてください。
子どものぬくもりをあなたが感じて、あなたのぬくもりを子どもに感じさせてあげてください。

 厳しい社会環境ですが、子どものことを最優先にしてほしいものです。これからは、国民の数ではなく
質が重要な時代となることが見込まれています。
 健康、高い教育水準、高い生産性、そして高いモラルなどが挙げられるでしょう。
また、そうした国民の人生の質を高める過程の中でこそ、出生数の回復も望めるのではないでしょうか。

こども食堂ぎふネットワーク 代表 宮崎孝司