今回、数点展示入れ替えを行いました。
初公開となる作品ばかりで、秋冬をテーマにして選びました。
その中から注目の一作品をご紹介します。
作品名【百毫寺】
百毫寺とは、奈良市春日山の南に連なる高円山の山麓にある真言律宗の寺院です。
白毫とは、仏の眉間にある白い巻き毛のことで、光を放つと言われています。
関西花の寺二十五霊場第18番札所でもあり、境内には天然記念物の五色椿が植えられ、萩の寺としても有名です。
三浦先生の【百毫寺】を見ていたら、実際に行ってみたい衝動に駆られ、先月、奈良まで足を運んできました。
境内に向かう100段余りの階段の両側にはずっと白壁が続いており、
ところどころ剥がれ落ち土壁がむき出しに・・・。
でもそれが、長い年月を積み重ねた風情を感じ、そして、三浦先生がこの白壁と対峙しながら絵筆をとられている光景を頭に想い描きました。
長い階段を上りきると、境内から奈良盆地が一望できました。
境内の隅には「石佛の路」という小さな石仏が斜面に並ぶ道があり、心落ち着く場所でした。
今度は、椿の咲く頃もう一度訪れてみたいです。
是非、この【百毫寺】、当美術館でご堪能ください。