桜の季節になりました。
当美術館も、桜の開花に合わせて、展示作品入れ替えを行いました。
昨年春の入れ替え時、好評でした【淡墨桜】を今回も展示しました。
淡墨桜は、岐阜県本巣市の根尾谷淡墨公園にある一本桜です。
樹齢1500年以上の古木。蕾の時は薄いピンク、満開時は白色、散り際には淡い墨色になり、淡墨桜の名はこの散り際の花びらの色からきています。
開花シーズンの夜にはライトアップされ幻想的な光景が見られます。
「大垣から樽見鉄道という私鉄が神海というところまではあるんですが、あとはバスしかない。とにかく不便なところですけど、一本の桜を見たい、という気持ちだけで、その不便さが苦痛にならなかったですね。」 「本当に薄い色でしたね。どうにも絵に描き難かったですね。しかし、それがまた何とも綺麗で、大きな枝を一杯に広げてましてね。堪能しましたよ」と後日談が残されています。
当館でも、三浦先生の【薄墨桜】を毎年観たいと、足を運んでくださる方が多くみえます。
ホール入口にてこの絵が皆様をお迎えいたしております。
是非この時期に【淡墨桜】をご鑑賞ください。